スーパーマーケットで宅配の仕事もする父親が、偲月(しづき)の住所を調べて、結果、偲月が住んでいる場所は部落と呼ばれている場所だった。

それがわかると、母親は椿季(つばき)に『深い付き合いはしないように』と毎日、言い続けた。

それが苦痛になり始めたのは、偶然にも椿季の誕生月だった。

毎日、続く母親からの言葉に、ついに椿季は折れてしまった…。

別れはメールで言った。

偲月からは、

『椿季が決めた事だから、俺からは何も言えないよ。
今までありがとう!』

と、メールがきた。