「カップ麺ばっかじゃ駄目だって言ってるじゃん」
「じゃあ杏ちゃん作ってよ」

またふにゃあ、と笑って蒼ちゃんは言った。
私はこの笑顔に弱い。なんでも許してしまう。

「、、、ばか」

そう言いながらも私はキッチンへ向かうのだった。チョロい女だ。

「杏」
「ん?
・・・っん」

名前を呼ばれ、振り向いたら私の唇に蒼ちゃんの唇が優しく触れた。

「おはよ」
「・・・はよ」


毎朝されてるのにまだ慣れない。
蒼ちゃんはいつもこうやって私をドキドキさせる。付き合ってもう二年経つというのに。

「朝ご飯作るけど、蒼ちゃんも食べる?」
「うん。杏ちゃんのフレンチトースト食べたい」
「りょーかい」

私の休日はいつもこんなかんじで始まる。

蒼ちゃんは私の休日の日はなるべく一緒にいて過ごしてくれる。一緒映画をみたり、ゲームしたり、お昼寝したり。

私はこんな休日がたまらなく大好きだ。