生徒会室で甘い、秘密の時間

「二人とも、ごめんなさいね。
お母さんだけのせいで二人に迷惑かけてばっかり....」


「あれはお父さんが悪いんでしょ。
行ってきます」


異論は認めないという風にちふゆは玄関を出ていった。


「私もお母さんが悪いとは思わないよ」


私の言葉にお母さんの目は涙が溜まっていた。


「ちはる....」


「て言うか、なんで骨折したの...?」


ずっと教えてくれない。


知りたいのに。


「そんなの、お母さんがドジやっちゃったのよ。
ほら早く行きなさい」


お母さんは未だに骨折の原因は教えてくれない。


決まってそれを聞くと誤魔化される。