生徒会室で甘い、秘密の時間

「失礼します」


まだ会長先輩は来てないかな。


いつも来るの遅いし。


いつも会長先輩が来る時間まであと三十分もある。


準備しとかないと。


教材を机に出して生徒会室を見渡すと息が止まるかと思った。


だって会長先輩の使っている豪華な机に、静かな寝息をたてて会長先輩がうつ伏せで寝ていたから。


会長先輩でも居眠りするんだ....。


ていうか人間だから当たり前か....。


でも会長先輩が寝ているところとかレアなのかもしれない。


普段私を睨む瞳は閉じられていて。


寝ているからか近付いても怖いという感情はない。