生徒会室で甘い、秘密の時間

チャイムが鳴ったと同時に一斉にみんな立ち上がり即座にホームルームが始まって。


あーあ。今日のノート、あとですずに写させてもらおう。


ほんと、集中しなきゃ。


こんなんじゃ、退学の未来しか見えないよ....。


「⎯⎯⎯⎯⎯ なので気を付けるように。さようなら」


考え事をしているうちに、ホームルームは終わった。


「今日、クレープ食べに行きたいー」


「わかる、割引券持ってるけど行く?」


美輝ちゃんの言葉にさえちゃんが反応。


さえちゃんは甘いもの好きだからいち早く反応するんだよね。


「どう、二人とも行ける?」


「部活ないから行けるけど....ちはるは?」


すずが私を伺う。


「私は今日も、勉強だから....。三人で楽しんできて」


ここ最近四人で遊びに行けてないな。


それより、今は勉強して退学を阻止したい。


三人には申し訳ないけれども。