「説明するからメモとれ。
それからお前、集中しろ」


「わかりました」


わからない尽くしだったけれどそれから会長先輩の説明に耳をすませて三十分。


「今日は終わり」


「ありがとうございました」


ようやく終わってパイプ椅子で私をずっと見つめていたすずのところへ行く。


「お疲れ様」


「今日はありがと。帰ろ」


「ん」


うなずいてひらっと手を振るすず。


「失礼しました」


生徒会室を出て下駄箱まで行く途中、すずが呟いた。