生徒会室で甘い、秘密の時間









正直、冗談半分で言っていると思ってた。


だけど、すずは有言実行女子だけあって、翌日の放課後私についてきた。


「こんなとこ来たことない....」


普段訪れることのない東側の部屋の近くに来るとすずも感嘆をあげている。


「ここ、何度来ても慣れないんだよね」


「確かに。ちはるなら毎日ビビってそう」


まさかすずと二人でこうやって笑い合いながら生徒会室まで来るとは思ってもなかった。


コンコン。


ノックをひとつ。


誰もいないはず。


予想は当たっていて生徒会室には誰もいなかった。