生徒会室で甘い、秘密の時間

夕陽が射している校庭は明るくて莉穂先輩と陽翔先輩、神山くんが校旗を降ろしていた。


校旗を降ろすのは生徒会の仕事らしい。


「ちはる?帰るの遅いね」


後ろからポンっと肩を叩かれる。


「ん?ああ、すず?」


やっぱりすず。


ポニーテールを揺らしながらすずがニコッと笑いながら立っていた。


「せーかい。どうよ、勉強は」


「うーん。会長先輩がマンツーマンで教えてくれてるんだけどね、」


「会長先輩....?あっ、生徒会長のこと!?」


すずってばそんなに驚かなくても。


「そうだよ?」


「ちはる、知ってる?生徒会で一番人気は生徒会長なんだよ」


「知らなかった」


無愛想で怖い会長先輩が人気??


ごめんなさい。理解できません....。