生徒会室で甘い、秘密の時間

「まずこの文。訳して」


「はい。やうやう、が....。白くなっていき....。
すみません、わからないです」


“やうやう”ってなんなんだ?


そんな心を読み取ったように会長先輩が口を開く。


「“やうやう”の意味お前わかってるのか」


「わからないです」


「だんだんって意味。メモして」


だんだん、か。


やうやうっていう動物、いそう....。


「じゃあ“たなびく”は」


「棚をひく....ですか?」


完全なる当てずっぽう。


当たってればいいんだけど....。


「はー....。
横に長く引く。覚えて」


盛大なため息を吐かれてしまった。