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「次。これ」
「はい、x=7です?」
「7xだからってx=7じゃない」
怖い怖い怖い....!
「はいっ....」
「xはなんの数字でも当てはまるんだよ。例えば5x。
5×わからない数字が当てはまる。
だからxに当てはまる数字を入れて、今回は7だから」
「5×7で35、ですか?」
「そう。以上」
淡々とした口調で有無を言わさない会長先輩に体は固まるばかり。
私と会長先輩以外誰もいない生徒会室だなんて....。
いつ怖い目にあっても不思議じゃない。
「次。国語。
お前、ワーク持ってる?」
「わ、ワークですね。今出します」
厚いワークを取り出す。
中身をペラペラと捲ったことはあったけど文の量が多すぎて諦めたっけ。

