担任の先生のところまで行くとすぐに一枚の紙を突きつけられる。


「これは、なんだ?」


それはテストの答案。


名前は「宇佐美ちはる」。正真正銘私の名前が書いてある私のテストの答案。


「すみません....」


自分の答案がどんな点数がわかってるわけだから見たくもなくてうつむく。


「宇佐美ぃ。これはちょっとなぁ」


「はい....」


「お前まだ一年だろ。今からそんなんじゃヤバいぞ」


「おっしゃる通りです」


入学してから今にあたる九月までずっと低い点数とってばかりだ。