生徒会室で甘い、秘密の時間

「ちはるも!似合ってるよ」


「へへ、ありがと」


さやちゃんに褒められちゃった。


嬉しい。


「そろそろ二人は行ってきた方がいいかも」


「うん、ありがとう。行ってくるね」


台本係で教室に残らなきゃいけないさやちゃんに、手を振って私とすずは体育館に向かう。


「本当に歩きづらい」


ドレスの裾を持ち上げてみせるすず。


「ドレスだからね」


私は軽いワンピースだから歩きやすい。


「あ」


すずが声を上げた。


視線の先には。


監督の伊藤さん、小道具係の美輝ちゃんと真璃ちゃん。


「お疲れさま」


伊藤さんが小さい声でそう言って。


「白雪姫と義母役、頑張って」


真璃ちゃんが微笑む。


美輝ちゃんは視線も合わせてくれない。