生徒会室で甘い、秘密の時間

「そうです。僕、王子とかよくわからなくて」


「そう、なんだね。くじ引きで当たっちゃったんだっけ」


神山くんとすずが王子と白雪姫....。


マッチせず。



「瑞季!」


勢いよく開けられた生徒会室の扉。


そこには陽翔先輩がいた。


「何事ですか....?」


神山くんが釘うちを止めて扉を見る。


私も思わず見てしまった。


当の会長先輩はパソコンで作業。


「莉穂ちゃんが倒れてたんだ、資料室で!」


「莉穂先輩がっ!?」