「そんなこと、があったなんて」


昨日のことを聞いて考え込む、莉穂先輩。


さすがに嫌がらせがひどすぎてか、生徒会メンバーが集まってくれた。


みんな忙しいだろうに。


わざわざ貴重な昼休みをこんな話し合いに使わせちゃうなんて。


「あの、莉穂先輩。
すみませ⎯⎯⎯⎯⎯ 」


「よく、堪えてたわね。
話してくれたって良かったじゃない」


莉穂先輩が私をガバッと抱きしめた。


その温もりが温かくて、安心する。


「でも、先輩、忙しそうでしたし....」


「そんなの....忙しさよりちはるちゃんが大切だからみんな集まったのよ」


莉穂先輩....。


「莉穂ちゃんの言う通りでしょ。
宇佐美ちゃん、心配するって」


陽翔先輩が微笑む。