「あっ、送ってもらったの。
今から帰るところだよ」


私の言葉に会長先輩が無言で頭を下げる。


「へー、生徒会長も忙しいんじゃないんだ」


「ちょっ、千隼....!」


少し、千隼は無礼な言い方な気がする。


それでも会長先輩は黙ってるまま。


「あのね、千隼。
嫌がらせが起きないようにって送ってもらってたんだ」


「へー?俺に困ったら言えっていったのにね」


いつものイジリの調子でもなく。


優しくもなく。


今の千隼はなんか変。