生徒会室で甘い、秘密の時間

その後にまた、“すみません”と言いそうになる。


いけない、いけない。


正門を出て急に疑問が浮かんでくる。


「会長先輩....送るってどこまで、なんですか?」


「家」


家?


お母さんがちょうど帰ってくる頃だし、変な勘違いされちゃう。


「家っまでは....申し訳ないかなぁと」


「宇佐美がまた泣くのとかうるさいし」


ド正論....。


「じゃあ、お願いします」


そう言ったきり、話題が見つからない。


「勉強、ど?」


でも会長先輩が先に口を開いてくれて助かった。


「そうですね、私....前よりはわかってきたんです。
だけど自信はまだ....」