生徒会室で甘い、秘密の時間

受け取ってはくれないものでしょうがなく五百円玉を財布に戻す。


「何があった」


「うっぇ....。実は⎯⎯⎯⎯⎯ 」


私は話した。


さっき起こったこと全て。


会長先輩はずっと静かに聞いてくれていた。


「そうか。
この前俺がほとぼりはすぐ覚める、なんて言ったけど違ったな。

宇佐美、無責任なこと言ってごめん」


「え、あ。違います。あの、あの....違くて。
会長先輩は悪くないです」


会長先輩が頭を下げるなんて。


「しかも....。
会長先輩も悪く言われちゃってるんですよ....!

だからこちらこそ謝らないといけないんです」