「すみません、入ります。失礼しますっ」


生徒会室に入ると会長先輩はソファに、私はいつものパイプ椅子に座った。


「あれ、莉穂先輩は....」


会長先輩は莉穂先輩が私を呼んでいる、って言ってたのに。


「ああ、それウソ。
宇佐美が困ってたから風間の名前使って呼んだ」


あの、会長先輩が助けてくれた。


嬉しかったけど私は教室に戻らないと。


「そう、なんですか....。ありがとうございます。
じゃあ、私帰りますね」


これ以上会長先輩と関わってちゃだめだ。


会長先輩にも危害が及ぶ。


「宇佐美、泣くの我慢してたらいつか死ぬぞ」


「....は?」


死ぬって大げさ....?