呆気にとられてクラスメイトが見ている。


無言で会長先輩についていくけど不安が積もっていく。


状況的には会長先輩が来て助かったけど、これは戻ったら大変なことになるんだろうな....。


どうしよう....。


またあんな風にクラスメイトからの鋭い視線を向けられたら、体が硬直しちゃう。


これからもずっと会長先輩との関係を疑われ続けるの?


嫌だ。


真璃ちゃんとだって仲良く出来ないってこと?


あんな怖く微笑んだ真璃ちゃんなんて見たことなかった。


「入らないのか」


気付けば生徒会室の前で、会長先輩が扉を開けていた。