生徒会室で甘い、秘密の時間

「絶対なにかあるんじゃん」


「宇佐美さんっていい子だったけどね」


クラスの女子の囁きが耳に入ってくる。


違う、違うんだよ....!


唇を噛みしめて下を向く。


「そういう関係だったら秘密にしないで教えてほしかったなぁ....。
この前聞いたときウソついてたってことじゃない?」


そうだ、私は真璃ちゃんに嘘をついて生徒会のことは話さなかったんだ。


真璃ちゃんに言わなかったのは失敗だったかも。


心の中で開き直る。


「そうだよね。
言えばよかったかな、ごめんね」


「ねーねー、じゃあこの写真、なんなの」


真璃ちゃんの横に立ち塞がった、伊藤(いとう)さん。


伊藤さんは確か真璃ちゃんと仲良し。