忘れない。忘れられないあの笑顔。
いつもそばにいてくれた僕の光だった彼女。

突然姿を消した僕の彼女…秋沢理子。
僕に何も言わずに、一言だけ書かれたありがとうの手紙。
突然すぎて理解ができない。いやしたくない。
なにかのドッキリなんじゃないかな。
今すぐにでもカーテンの裏から笑って現れてくれるんじゃないかな。

もちろんすぐ彼女に電話したが、出てくれるはずもない。
僕は慌てて家を飛び出し町中を探し回った。
大学に通うため上京して1年。
すっかり見慣れた街並みにいつも隣にいてくれた理子がいないだけで違う景色に見えてくる。
いつも一緒に行ったカフェ、思い出の場所、そして彼女の家。
思い当たる節をしらみ潰しにあたって行った。

涙か汗か分からないくらい走りながら。

こうなった原因を考えてみたが全く検討がつかない。