_チュンチュン。チュンチュン。
鳥の囀りに目が覚めると、パッと浮かんだある人の顔。
「…………」
おはよう、私。
今、奏音の顔を浮かべたけどどうしたのかな。
別にあいつのことなんて何とも思ってないのに。
ベットから起き上がり、伸びをしてから洗面所に行った。
顔を洗って、髪を梳かして、メイクをほどこしていく。
昨日の内に用意しておいた朝食を食べて片付けると、身支度をしてからいつも使う道で学校へと向かった。
「はぁぁぁ……」
昨日の言葉がまさかここまで頭に残るなんて。
これがもし本心なら誰に相談すれば良いんだろう。
困ったなぁ……。