『191ヶ月13日の命』

僕たちがカケと出会ったのは、高校の野球部の推薦者説明会の時でした。

最初の頃は、同じチームメイトとして日常的な会話しかしなかった僕らも、春が過ぎ夏が過ぎ…時間が経つにつれて、本当に心から"親友"と呼べる友達となっていきました。
なにげない日常の会話…練習中のキャッチボール…思い返せばキリがないくらい思い出がよみがえってきます。

授業中に余計な話をして先生に怒られた事、今思えばあんなバカな話をして、心から喜べた事が、僕たちの心の中に大切にしまっておく宝物になりました。
野球の練習で走り、投げ、打ち…一緒に流した汗…辛い練習を乗り越え、高校生になって初めての試合…一緒に勝つ事の喜びを知り、一緒に負ける事の悔しさを知り、どんな小さな事でも笑い、悲しみ、泣き…すべてわかち合える友でした。

そして入学してから約1年が経った頃事故は起こりました。なのに、カケのために何もしてあげられない僕たちは、何か力になるものはないか?という事で、千羽鶴を作り始めました。

一羽一羽、願いを込めながら折り続けました。
時には夜中の2時や3時になった日もありました。眠たい目をこすりながら折った千羽鶴も、結局千羽全ては折れなかったけれど、千羽以上の思いを込めて作りました。
しかし、僕たちの願いは届かず、カケは亡くなってしまいました。後遺症が残ってもいい…せめて命だけは助かってほしかった。

もっとバカな話がしたい…一緒にキャッチボールがしたい…そんな言葉にならない事ばっかりが胸の中で渦まき、こみ上げてくる涙が止まりませんでした。

1年たらずという短い時間だったけど、カケは僕たちの中では永遠に友達であり、一生忘れる事のない存在になると思います。

これからはカケの分まで力強く生きていき、天国のカケに恥じないように精一杯楽しんでいきたいと思います。


最後にカケ…ほんまにありがとう。



神港学園神港高等学校 硬式野球部一同