あなたに、キスのその先を。

 私、修太郎さんというと作業服姿というイメージが定着してしまっているので、私服姿はとても新鮮でドキドキします。

 ちゃんと眼鏡もかけておられますが、どこかいつもと雰囲気が違って。それは服装の違いだけじゃない気が……――、って……あっ! そこで、やっと気がつきました。

「ごめんなさいっ。私が洗面所を占拠してたからっ」

 そう、雰囲気が違って見えるのは、髪型のためです。
 洗面所にスタイリング剤とか置いてありましたので、私のせいです。

「大丈夫ですよ。僕の仕度(したく)なんてすぐすみますから。日織(ひおり)さん、今日のお洋服もとてもお似合いです」

 修太郎さんに笑顔を向けられて、改めて自分を見返します。

 今日は海老色のミモレ丈スカートに、白地にストライプのシャツを着ています。
 期せずして修太郎さんのサマーニットと私のスカート、お色が似ていてお揃いみたいで嬉しいですっ。