あなたに、キスのその先を。

 そうです! 私が修太郎(しゅうたろう)さんをお部屋で待とうとするからいけないのかもしれないですっ。

 やはりここは、修太郎さんが出ていらしたら、「やっぱり私もシャワーを……」とお話してお風呂をいただけば良いのではないでしょうか?
 そうすれば、待つのは修太郎さんにシフトして、私はただお風呂から出てくるだけですみます。
 あれこれ思い悩んで、お部屋を右往左往しなくて良くなります。

 シャワーを使わせていただくからには、せめてショーツくらいは取り替えたいです。

 下着、余分に持ってきておいて正解でしたっ!

 いつだったか、修太郎さんに会議室で責められて、下着が使い物にならなくなったのを思い出してのことだったんですけれど、そういうことを考えている時点で、私はやはりエッチな()なんだと思います。

 私がこんなはしたないことを思う人間だなんて、修太郎さんには絶対に気付かれたくないですっ。