このままは絶対よくないので、修太郎(しゅうたろう)さんが戻っていらっしゃるまでに何をすべきか、一生懸命考えてみます。

 普通、女性はこういう時にどうするものなのでしょうか?
 寝室で裸でお布団にくるまっておくのでしょうか?
 それとも……ベッドに腰掛けて待つものですか? その場合お洋服は?
 お部屋の電気は……いつ切るものなのでしょう?

 そわそわと思いをめぐらせてみるものの、何の名案も浮かんできません。

 そもそも何の予備知識も持たないことを考えつこうとするほうが無理です。

 私はそこで、秘密兵器の存在をふと思い出しました。

「スマートフォン……!」

 さすがに持って大分経ちましたので、使い方も板についてきました。

 私は検索ウィンドウを開いて検索ワードを……打ち込もうとしてまたしても止まってしまいました。

(何と打てばよいのでしょう?)

 キーワードを思いつけなければ、何も調べられません。

 結局スマートフォンを手にしたまま、私は固まってしまいました。