「僕は、貴女の指は愚か、髪の毛の一筋に触れるだけでも日織さんのことが欲しくてたまらなくなるのに……もしかして、分かっていらっしゃらないのですか?」
明らかに私が目を離せなくなっていることを意識なさるように、私を見据えたまま指をチュッと音を立てて吸い上げられる。私はあまりの恥ずかしさに手を引きたくなった。
けれど、修太郎さんにがっちり手首を掴まれてしまっていて、それもままならなくて。
「ご、ごめっ、なさっ。も、赦してっ」
これ以上刺激され続けたら、どうにかなってしまいそうな気がした私は、自由なほうの手で修太郎さんを一生懸命押し戻そうと試みる。
けれどその手すら修太郎さんのもう一方の手で捕らえられてしまって。
明らかに私が目を離せなくなっていることを意識なさるように、私を見据えたまま指をチュッと音を立てて吸い上げられる。私はあまりの恥ずかしさに手を引きたくなった。
けれど、修太郎さんにがっちり手首を掴まれてしまっていて、それもままならなくて。
「ご、ごめっ、なさっ。も、赦してっ」
これ以上刺激され続けたら、どうにかなってしまいそうな気がした私は、自由なほうの手で修太郎さんを一生懸命押し戻そうと試みる。
けれどその手すら修太郎さんのもう一方の手で捕らえられてしまって。