「あぁ!先生。これ、あたしのオススメの本なんです。すっごく面白いので、良かったら読んでみてください!」 紙袋を差し出せば、 ありがとう。先生はその場で本を取り出した。 「……残念だけど、君。僕は全部読んでるよ。」 えーーっ?!古いのから、最新の文庫まで五冊も、あたしの本棚から選んできたのに……。 「…ずいぶん、趣味が合いますね……。」 「ほんとだね……。」