「…香水、変えてないでしょう?」 先生の言葉に、思わず嬉しくなった。 先生に気がついて欲しくて、他のコがつけていない香水を選んだ。 高校生だったあたしが、初めて買った香水は、ピンクのかわいい小瓶。甘くて、爽やかな香り。 何よりも、この香水を持っていると、恋が叶ったり、好きな人と幸せな結婚が出来るという、ジンクスがあった。 毎朝、1プッシュ、首筋にお守りのようにつけて、 ノートにも、香りをしのばせた。 ただただ、先生に気がついて欲しい、一心で。