君とベビードール





「君は幾つになったんだい?」



良い香りがする紅茶を出してくれながら、あたしに聞く、先生。




「早いもので、今年、26になります。先生は?」



重ねて聞いてみた。



「僕は老けたらしいよ?そりゃ、そうだよね。今年、34だもの。」



ねぇ?って、さっきのあたしの、老けましたね?は、聞こえなかったんじゃ、ないんかいっ?!




「…僕は老けたよ……。」



しつこいよー!聞き流せよー!!しっかし、しつこいとこ、変わってないよー!!




ココロの中の叫びは、口には出しません。