君とベビードール




携帯が気になったけれど、今は、今だけはこのまま。こんな穏やかな気持ちのままでいたいよ…。



2人とも、だいぶ酔いがまわってきて、



「ごめん。そこのおしぼり取ってくれる?」



及川くんのお願いに、


「はい。どーぞ。」


おしぼりを渡せば、一瞬触れた、指と指。



及川くんの指は、思いのほか熱を持っていて、



指先がひんやり冷たい准さんとの違いを、ひしひしと感じた。



准さんの冷たい指先を、いつの間にか欲しているあたし。