君とベビードール




「そそるねぇ…」



あたしの首筋にキスを落として微笑んだ。



「…っ、せ…んせ…」



呟いたあたしに、



「…こういう時にそう呼ばれるのも、嫌いじゃないけどね?いつまで僕はそう呼ばれ続けるんだい?紅湖。」



……つ、『こうこ』だなんてっ!!



あたしの顔を真上から見つめる先生。



「…こ、こういう時に反則、です。」



見つめ返したあたしに、



「こういう時って、どういう時だい?」



意地悪そうな瞳があたしを見つめた。