君とベビードール





あたしの願いが通じたのか、ほどなくして先生のアパートに着いた。



白くて可愛らしい外観が、なんだか先生らしい。



「どうもありがとう。死なずについて良かったよ。」



すっごい皮肉は聞こえなかったことにしよう…。



「どういたしましてっ!!」



前を向きながら答えれば、



「お礼にお茶でも入れるから、寄っていきなさい。」



だから、無表情は恐いって!!



ココロの中で、突っ込みつつ、



「…先生。…誘ってるんですか?」



試しに言ってみた。