いつの間にか、先生の腕に抱きしめられている、あたし。




「僕がね?甘いモノが苦手だと知ってくれているのは、君だけなんだよ?」



まぁ、どんなチョコレートより、僕にはこのクッキーが、甘く感じるけどね?




耳元で、あたしに囁く先生。



「キス、してしまおうかな?どう思う?」



あたしをほんの少し、胸から離した先生は、あたしの目を見て首を傾げた。



どう思う?なんてっ!あたしに抵抗する力なんて、残ってないよ。