愛しの彼に溺愛~ジムトレーナーの場合~

「はい!柔軟終了ですね。次はこの器具を使って運動していきましょうか!」
「はい!」
「ちなみにこの器具は使用したことありますか?」
「ないです…!」
「なるほど。了解です!じゃあ説明していきますね」


この道具の説明何回もしているとかなりダルイ。
けどこの説明がないと使うときに怪我する確率が高いからなァ…。

だからこそ俺様は説明に手は抜かない。

どれだけめんどくさくても懇切丁寧に説明する。
分からないとは絶対言わせねぇ。

俺様の熱意が伝わったのか、安藤も真剣に聴いてくれている。


「…になります。では早速やってみましょうか!」
「はい!」


これなら大丈夫か。
そう思い器具を渡そうとした瞬間、急に彼女がバランスを崩してしまった。


「へ?」

「危ないっ…!」