数日後、会社で、秘書の仕事をしていると、社長が言った。
「今日は、先帰ってて。用事がある。」
「はい。かしこまりました。」

『用事ってなんだろう?でも、たまにはいっか。』

仕事終了し、歩きと電車で帰ることにした。
たまには、寄り道したくて、カフェに寄ってコーヒーを飲んでいた。

道を挟んだ向こう側に、社長の車が止まった。
『なにしてるんだろう?』
とみていた。すると、
女の人がやってきて、抱き合っていた。
そのまま車に乗って、行ってしまった。

『誰?用事ってあの女の人と会うこと?』
信じたいのに、信じれてない自分がいた。

家に帰った。一人で、社長の帰りを待っていた。
でも、朝まで帰ってこなかった。

朝、5時ごろ、玄関が開いた。
「社長、おかえりなさい。」
「起きてたの?遅くなってごめんね。」
「いえ。」
聞けなかった。