「紗彩、大丈夫?」
そう言って私に声をかけてくれた。
その日から私は恋に落ちた。
私は高校2年生の紗彩。周りからは、ばかやおっちょこちょいとよく言われる。そんなことないと思うけどね。


今日の体育の授業は、私の大好きなバレー‼️めちゃ楽しみ!
「紗彩〜、同じチームになろ〜ね!」
そう言ってきたのは、私の親友の萌音(もね)だ。萌音とは小学校からの付き合いでなんでも話せる!
「あったりまえじゃん!萌音がいないと私死んじゃう〜」
「え、やば」
「え!なんで!?」
「そーゆうとこだよ。ばかっていうのは‪‪𐤔𐤔‬‪𐤔」
いやいや、酷くない?
普通のこと言っただけなのに。
「ほら、始まるよ。」
「はぁ〜い。」
やっとバレーだ!やった!
先生「はーい、じゃあ6人グループ作って」
「萌音ー!よし!捕まえた♡」
先生の声がかかってすぐ萌音に飛びついた。
そしたら、
「ねぇ、ひっつきすぎ。」
なんて言われた。え、ダメなの?
「いいじゃーん。」
「はぁ……」
え、ため息?

まぁ、いいや
早く始めよーっと


「まずは、パスから!」
「優しくしてよね。私痛いのやだから」
「はいはい。萌音はか弱いなぁ‪‪𐤔𐤔‬‪」
萌音にいろいろ言われながらもパスをして
グループのみんなでもパスをしたら、すぐ試合に移った。
「お願いしまぁ〜す」


やっとだぁ!よし、本領発揮‼️

着々と試合は進み、後半を迎えた。

「よし!あと少しだ!」
クラッ
え?なにこれ……
視界が歪んでる。え?
「紗彩、大丈夫?」
憂斗だ……なんで来たんだろ。
それから意識が遠のいた。
その後のことは全然覚えてない。
ただ、クラスの憂斗が助けてくれたってことだけ覚えてる。


目を開けると見慣れない景色。
あ、保健室の天井だ……。
「紗彩!よかったぁ〜。」
ちょっと泣き目になりながら抱きついてくる萌音。
可愛いなぁ。
あれ、憂斗もいる。
「憂斗。なんかごめんね?ありがとう。」
「まじで、さなってばかだよな。無理ばっかして。」
「う、ごめん……。」
憂斗に呆れられた。
「まあ、別にいいけど…」
倒れるとかほんとにばかだ笑笑