ただ、何の変哲もない帰り道だった。
そう、君が居なければ。
✾✾✾✾✾✾✾✾✾✾✾✾✾✾✾✾
私の名前は一ノ瀬未來(いちのせみくり)
普通の高校生だ。
「今日も一人か…」そう呟いた、学校からの帰り道、皆は友達と話しながら楽しそうに帰ってる。私だけ一人。
(あれ…?なんか落ちてる)
そう思って駆け寄ると、それは、一匹の蝶だった。羽化に失敗したらしく、羽は
シワシワだったでも、綺麗な色のアオスジアゲハだった。パタパタと音を立てて飛び立とうとしているところを私が拾った。
「よしよし…大丈夫だよ〜」と、蝶に話しかけながら家に帰った。
家に虫かごが無かったので弟が使っている
網に入れた。
「ちょっとまっててね」蝶に言うと
家に入り、さっと宿題を終わらせ、
外へ遊びに出かけた。