闇の世界に一生の愛を

このバーは、大体常連客しか受け入れていない。



珍しい、会員制というやつ。



深夜ともなると、その時間にくる常連客は少ない。



だから、今から私が働くのは深夜の時間帯なのに忙しくなるのはおかしい。



私は、胸の騒ぎがなぜか抑えられずそのまま働いてしまった。




この後、何が起きるのかも知らずに。



自分の父親の正体が、まだ誰かも知らないうちに。



私はきっと雪那さんとは出会ってはいけない存在だった。



秘密が多い私が私自身を追求しようとしてこなっかったのがいけなかったんだ。




もし、自分が自分の父親があの世界の人間だと知っていれば…。




この時から私は気づいておくべきだったのかもしれない。




まさか、これがきっかけであんなことになるなんて