闇の世界に一生の愛を

私が歩けば、みんな私を避けるようにして通っていく。



伊里には、とうとう別れを告げられた。



「お前、クラスのみんなをいじめてるらしいな。そういうやつとは付き合えない。」



「違うっ!!私は、いじめてない!!ねぇ、伊里信じて、、、?信じてよ、、、」




結局、伊里はクラスメートを信じた。




私じゃなくて。




そのあとから、伊里は私がまるで最初からいなかったかのように扱った。




『ねぇ、伊里くぅん? 紫苑と別れたってほんと?』




『は?紫苑てやついたっけ?』




どこからか聞こえてくる伊里とほかの女の子の声。




早く消え去りたかった。




あぁ、伊里も私を見捨てたんだよね。



消えたかった。




だけど、母がいなくなった今父を一人にするわけにはいかない。



だから、必ず父がいる家に毎日帰る。



そして必死に暴力に耐える。



きっと、いつか幸せは訪れる。



そう信じて・・・。