お父さんが言ってる『あいつ』はきっとお母さんの元愛人だった人。



私は、学校に行ったとしても居場所なんてなかった。



中学校の最初のころ、人気者?みたいな伊里とずっと一緒にしゃべっていた。



伊里といるときだけは、私が私でいれて。



存在が否定されなくて。



こんな私でも、生きていていいのかもしれない。




なんて希望を味わわせてくれた。



伊里は、父のことも何もかも忘れさせてくれた。




伊里と出会って、3か月後伊里に告白された。




もちろん、付き合った。




だけど、現実はそう簡単で上手くはいかなくて。




伊里と付き合ってからしばらくしたころ




クラスメートの女子からのいじめが始まった。




授業中、騒がしいと怒られれば私のせいにされて。




何か問題があればすべて私の責任になった。



学校に行けば、




「今日も来たのかよ。」




「よく来れるよね。これだけされてるのに~」




なんて飛び交う言葉。




そんな私の机の上には大量のゴミ。



消しゴムのかすが散らばっていた。