闇の世界に一生の愛を

店内に入ってきたのは、身長180cmはあるであろう強面の男の人。




私は、普段は入らせてもらえない厨房で準備をしていた。




だから、向こうの様子なんてさらさら分からなかった。




でも、雪那さんの話声が聞こえる。




私は、ある程度料理を作り終えてお皿に並べた。




ざっと数えて50人分くらいある。




お店には、ザワザワといろんな人の話し声が響いていた。




時折、私の名前が出ている気がする。




私が、関係ないことを信じて。




胸のざわめきを抑えながら。




コツコツコツ…



足音がだんだんと私のもとに近づいてくる。



すると突然、厨房の明かりが消え真っ暗になってしまった。




「キャーッ」




そう叫んだところで、私の意識はとんだ