「こういうとき、どんな会話します?」
「えー?なんだろう。
 趣味とか?テレビの話とか?
 なんでもいいんじゃない?」
「じゃあ、先輩。」
「先輩じゃあ、彼女らしくないから、
名前で呼び合ってみる?」
「えりなさん。」
なんかドキッとした。平常心。
「圭太くん。」
「これで言ってみましょう!」

「えりなさん、趣味なんですか?」
「うーん、こだわりがないから趣味じゃないかもだけと、ピアノを弾くことと料理かな?
ピアノは楽譜通り弾くだけだし、料理はレシピを見て作ってアレンジを少し加える程度。
圭太くんは?」
「俺は、キャンプです。」
「キャンプかぁ。最近してないなぁ。」
「行きます?」
「いや、好きな人と行きなよ。」
「はい。」

自宅まで送ってもらった。
「えりなさんの料理、食べたいです。
 いつかお願いします。」
「彼女の手料理とかは、大切だよね。
 Ok。頑張る!」
「おやすみなさい。
「おやすみ。また、明日。」