二度と面見せんなと言われ

時雨先輩は春先輩を連れて消えた




「……永和、永和っ」

「大丈夫だから」

「けど俺っ……」

「郁也は俺の命令に従っただけじゃん」

「………何で俺永和の友達じゃないんだろうな」

「友達だろ」





郁也は泣きながら





「ただの友達だったら永和が先輩のこと好きで色々してること、

国光先輩が永和を殴ることを止められた」




そう訴えた







「離せって俺が言った」

「………自分の主人殴らせる執事いねぇだろ……」





そう、郁也は俺の友達でもあるがその前に主従関係なんだ







郁也の一家は俺の家に先祖代々使える

郁也は俺と同い年ということでガキの頃から俺のお世話係だった





だから

郁也とは家族であり、友達であり、主従関係