「春?え、春だろ?」 しかも俺に気付きやがった 「………」 「無視?中学の時以来だなー」 少しずつ近づく幹人 教室は え?敷島と知り合い?ってザワついている 「また、仲良くしてよ」 こいつの笑顔に 俺の身体が強ばる 心臓の音が耳元で聞こえるくらい煩い 呼吸がしにくい 永和っ……… 「春に近付くな」 「……あぁ、時雨も同じ学校かぁ〜。よろしくな」 時雨が壁となってくれた瞬間 息が吸えた