キミは掴めない。



わかってる。


教師と生徒。

いくら幼馴染だからって、わたしとアキちゃんが近い距離感にあることはできれば知られたくない。



……でも。


「アキちゃん。千尋ちゃんだから大丈夫だよ」


そう言うと、アキちゃんも苦い顔をしながら「そうだよな」と呟いた。


「悪いけどみぃ、ちゃんと説明しといて」

「うん。わかってる」


にこりと笑ったわたしに、アキちゃんがフッと微笑んだ。


「じゃーな、手塚」

「え……っ?あ、はい!」


状況に追いつけていなさそうな千尋ちゃんにそう声をかけてから、アキちゃんはヒラヒラと手を振って帰って行く。



「ごめんね千尋ちゃん。驚かせて」

「あたし、もしかして来ちゃマズかった……?」

「ううん、全然っ!大丈夫!」


むしろ駅まで迎えにいけなくて申し訳ないくらいだ。