キミは掴めない。



「千尋ちゃんが2枚貸してくれて……、あと3枚、必要なんです」


思い切って顔を上げて、ちゃんと目を見て、話した。


みんながわたしを見ている。

その中の1人とパチっと目が合って、また目を逸らしそうになった。


……けど。


「3枚あればいいんだね?なら、あたしめっちゃ持ってるよ!」


その女の子は、わたしににこりと笑いかけてくれた。


ジャージのポケットから千尋ちゃんと同じようにポーチを取り出すと、中身を見せてくれる。


「やばっ、めっちゃ入ってる」

「あはは、30枚くらいはあるよ〜」

「なんでそんなに持ってるの!?」


他の女の子たちも集まって、一緒に笑っている。



「はい、月島さん」

その中に、わたしも入れてもらえたような気がした。



わたしに3枚の絆創膏を差し出してくれる彼女。


「たくさんあるから、あげるよ。何かあったときに使って?」

「あ……りがとう、ございます……っ」

「あはは、なんで敬語?」