キミは掴めない。



……リベンジ、リベンジ。

清瀬くんに言ってもらったことを頭の中で繰り返しながら、自分の出番を待つ。


ひとつ前の人たちが走り出したところで、深呼吸した。


大丈夫、大丈夫。




「位置についてー。よーい……」

───パァン……!


ピストルの音と共に走り出す。


お題が入った箱まで行って、1枚紙を引いた。


変なの当たりませんように!


念を込めて開いたその紙に書かれていたのは……。



「みっちゃーん!頑張れーっ!」

応援席で、千尋ちゃんの声がした。


思わず紙と見比べる。


千尋ちゃんなら持ってるかも……!


急いで応援席へ向かったわたしは、千尋ちゃんにお題の紙を見せてみる。



「千尋ちゃん、絆創膏持ってない!?」


わたしのお題は『絆創膏×5』。

なんでわざわざ5枚の指定があるのかもわからないけど、今はそんなこと考えてる場合じゃない。