キミは掴めない。



困ったように笑われて、ポンポンと頭を撫でられた。


あ、また。

頭を撫でるこの清瀬くんの癖?にもだいぶ慣れた気がする。


というかむしろ、ちょっと安心するのはなんでだろう。


「じゃあ、そんな美瑚ちゃんにお守りやるよ」

「お守り?」

「そう。借り物競走、頑張れるように」


そう言われた直後、頭に巻いてあったハチマキをするりと取られた。


「え、ちょっと……」

「まぁ待て」


驚くわたしに構わず、直後には再びハチマキを巻かれる。



……えーっと……?


その行動が謎すぎて首を傾げると、清瀬くんは目の前にヒラヒラと赤いハチマキを掲げた。


「これ、お前の」

「え、」

「んでいまお前が巻いてんのが、俺の」