キミは掴めない。



「手も足も出なかった……」


結果は、清瀬くんの言う通り、見事にビリ。


頑張ったつもりなのに、数える程度しか玉を入れられなかった。



「ははっ、他の奴らに押し負けて埋もれてたもんな」


でもよく頑張ったよ、と清瀬くんに頭を撫でられるけど、それでもやっぱり悔しい思いが込み上げてくる。


あんなに練習したのに。

必死になってやったのに、全然届かなかった。


「悔しい?」


俯いたわたしの顔を、清瀬くんが覗き込む。

素直にコクリと頷くと、また頭を撫でられた。



「そっか。なら、次のでリベンジしないとな」


その言葉で見上げた清瀬くんの顔は、いつになくニッと笑っていて。



「……ッ、」


その笑顔がなんだかすごくキラキラして見えて、思わず目を逸らした。


心臓がドキドキいってる……気がする。


太陽が眩しかったから、なんてひとりでよくわからない言い訳を頭の中で考えて、ブンブンと首を横に振った。